家計管理って何から始めたらいいの?
家計簿は続かないけど、家計管理したいなぁ。
と、家計管理の始め方でお悩みの方へ。
数年間赤字家計から抜けだせなかった私が、家計管理をする時に最初にやればよかったことをまとめました。
この記事を書いている私は、家計管理を始めて約8年。
約4年家計簿迷子を経験して、赤字家計から黒字へ。
現在1000万円運用中。
ここで紹介する方法は、家計管理=家計簿ではないので、家計簿を細かくつける必要はありません。
なので、私のように家計簿が続かなかった方も大丈夫です。
今後の家計管理が楽になるので、ぜひご覧ください。
目次
家計管理の始め方5ステップ!
結論から言うと、以下の通りです。
- 総資産を知る
- 固定費を書き出す
- 特別費を書き出す
- 年間必要生活費がいくらなのかを知る
- 家計を見直し、自由費を増やす
なお、①から④までは今の家計状況を知るための項目となっています。
文字にすると難しそうに見えますが、単純な作業なので大丈夫です。
現状を知るのが怖い人は、この家計管理方法のメリット、デメリットを下記に記載するのでご覧ください。
ここは飛ばしてもらってもかまいません。
家計状況を知るメリット・デメリット
正直、家計の本当の状況を知るのは怖いしデメリットに感じるかもしれません。私も赤字家計が続いていて資産なんて計算する意味ない!計算するものもない!と思っていました。
でも、赤字家計の中でも生活できているということは、知らないうちに資産の中でなんとかやりくりできているということなんです!その資産を知り、自分の意志で管理することでたくさんのメリットが生まれます。
メリット
- 現状を知ると、なんとなく不安だった理由が明確になる→未来の目標がたてやすい。
- 「なんとなく」ではなく、増えた理由も分かり、達成感も得られるのでモチベーションアップにつながる。
- 使った時の「贅沢だったかな」「使いすぎたかな」という罪悪感がなくなる→満足感が高まる
デメリット
- 家計の現状を知ってしまうのが怖い
デメリットに書いた通り、私も現状を知るのが怖かったです。
でもそれは最初だけでした。
この家計管理方法に変えてから結果が目に見えるようになったので、家計状況を知るのが楽しくなりました。
今の状況を変えたいと思っている方は、読み進めてみて下さい。
それでは、①から⑤まで順番に解説します。
① 総資産を知る
「総資産を知る」というのは、貯金、株式、積み立て型保険など、今すぐ現金に換えられる資産の総額を知るということです。
まずは、家中の通帳を集めて貯金がいくらあるのか計算して、紙に書きだしてみましょう。エクセルでまとめてもいいです。
私の場合は以下のようにルーズリーフに書き出しています。
月ごとに記入できるようにすれば、資産の増減がすぐに分かるようになります。
【例】
1月 | 2月 | 3月… | |
○○銀行 | 10,000円 | 15,000円 | ・・・ |
△△銀行 | 20,000円 | 15,000円 | ・・・ |
・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |
現金合計 | 350,000円 | 300,000円 | ・・・ |
○○証券 | 50,000円 | 20,000円 | ・・・ |
△△証券 | 50,000円 | 50,000円 | ・・・ |
その他合計 | 100,000円 | 70,000円 | ・・・ |
総資産 | 450,000円 | 370,000円 | ・・・ |
② 固定費の項目を書き出す
総資産を知ったら、固定費を箇条書きで書き出していきます。
固定費とは毎月の支払額がほぼ固定された費用のことです。
年払いになっているものや、税金などは③の特別費として書きます。
ここでは月払いのものだけ書き出してみましょう。
下記の例を参考にしてみて下さい。
- 住居費(住宅ローン、家賃など)
- 光熱費(電気、水道、ガスなど)
- 通信費(インターネット回線、ポケットWi-Fi、携帯電話代など)
- 月払い保険料(生命保険、学資保険、医療保険、ペット保険など)
- 自動車(自動車ローン、駐車場代、ガソリン代など)
- 教育費(学費、給食費、習い事代など)
- お小遣い
- サブスク(アマゾンプライムなど)
固定費の金額を書く
固定費が書き出せたら、それぞれ1か月分の金額を出しましょう。
年間固定費を計算する
上記で出した固定費の項目に、それぞれ12(ヵ月)をかけて合計し、1年分の固定費を計算します。
例
家賃が月8万円の場合、8×12=96となり、1年間にかかる家賃は96万円。
電気代が月1万円の場合、1×12=12となり、1年間にかかる電気代は12万円。
ガス代が月1万2千円の場合、1.2×12=14.4となり、1年間にかかるガス代は14万4千円。
96+12+14.4+〇〇・・・=年間固定費
このように12をかけて出た数字を全て足していきます。
すべてを足して出た数字が年間固定費です。
③ 特別費の項目を書き出す
ここでの特別費は、毎月支払いはないけど、毎年(数年に1度)必要な費用のことです。
月ごとに分けて書き出していきましょう。
下記の例を参考に書き出してみましょう。
- 年払い保険(自動車保険、生命保険など)
- 年会費(クレジットカード、JAFなど)
- 税金(自動車税、固定資産税、など)
- ペット(ワクチン代など)
- 自動車(車検、点検など)
- 教育費(年払い習い事代など)
- 予防接種代
- 贈り物(誕生日、お中元など)
特別費の金額を書く
特別費が書けたらそれぞれの金額を書いていきます。
ここでのポイントも分からない項目は少し多めの金額を書いておくことです。
4月 | 5月 | 6月 |
カード年会費 ○○円 | 固定資産税 ○○円 | お中元 ○○円 |
習い事年会費 ○○円 | 自動車税 ○○円 | 誕生日 ○○円 |
ペット 薬代 ○○円 |
月ごとにまとめて記入し、思い出したときに追加で書けるように少し余白を作っておくことをオススメします。
年間特別費を計算する
上記で書き出した特別費すべてを足してください。
それが、年間特別費です。
④ 年間必要生活費がいくらなのかを知る
ここまでで年間固定費、年間特別費が分かったので、あとは年間食費と日用品費を計算します。
年間食費・日用品費
月にかかる食費・日用品費に12をかけて1年分の費用を出します。
細かく分からなくてもだいたいでオッケーです。
分からなければ少し多めに見積もるといいと思います。
適当にいくらなのか想像もつかない方は、自分の家庭の食費・日用品費を1か月間でいいので把握してから初めましょう。
年間必要生活費を計算する
上記の年間食費・日用品費と②(年間固定費)、③(年間特別費)を使って年間の必要生活費を出します。必要生活費とは、今の状況で生きていくのに必要最低限の費用のことです。娯楽費などは含みません。
出費の多い月や収入が少ない月などがバラバラなので、本当の家計状況が見るために、年間で計算します。
全て足すと年間必要生活費が分かるようになります。
まとめると以下の計算式です。
⑤ 家計を見直し、自由費を増やす
必要生活費が分かったので、家庭の手取り年収と比べてみて下さい。
ただし、この必要生活費に娯楽費や貯蓄は入っておらず、ギリギリ生活していけるかなの費用です。
逆にいうと、年間必要生活費を超えた額は、娯楽費や貯蓄など自分で使い方を選べる(自由費)ということです。
もちろん、その自由費を何も考えずに使ってしまうとあっという間にお金がなくなってしまいます。
いらないところは減らす、使いたいところに使う、という管理をしていくことが大切になってきます。
自由費を増やすことで、将来の備えをすることもでき、お金に関する不安も少なくなるはずです。
最初に取り組むべき家計を見直す方法3つ
ここまで準備ができると、これからの家計管理は見直していくだけなので一気に楽になります。
最初に取り組むべき家計を見直す方法は下記の3つです。
- 固定費・特別費を見直す
- 出費を減らす
- 収入を増やす
特に固定費・特別費を1番に見直すことをオススメします。
なぜなら、見直した時の金額が一番大きいからです。我が家の場合、固定費の見直しで年間50万円以上安くなりました。
また、ここまでの①~④を書き出していることで、見直した結果が一目瞭然になります。
努力が目に見えるとモチベーションにもつながるので、前向きに家計を見直していけると思います。
まとめ:【家計簿はつけないでOK】家計管理の始め方
- 総資産を知る
- 固定費、特別費、食費を足して年間の生活費を出す
- 家計を見直す
固定費や特別費の項目が多いかもしれませんが、
一度書き出してしまえば、残高記入と見直しだけで基本的な家計管理ができるようになります。
家計を年間で考えるのがポイントです。家計簿をつけなくても家計管理は始めることができますよ。
家計管理でお悩みの方の参考になれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。